スクワチナ・スクワチナ

ふと気づくと、中之条ビエンナーレや乙庭ギャラリーでの展示などなにかと群馬に縁があります。昨年、友人が案内してくれたりもして、たびたび訪れている前橋。アーツ前橋はもちろんのこと、まわりにはおもしろいアートスペースもあり、訪れるのがいつも楽しみな場所です。6/25まで群馬県立近代美術館で開催中の群馬の美術2017を見て、もともとアートに取り組んできた層は多様で厚く、その面白さがアーツ前橋ができたことでぐっと表面化して、そこにまた面白いひとたちが集まってきている場所なのだと知りました。

その前橋で、今年最初の展覧会です。

/m, (スラッシュマエバシ・プロジェクト)を運営し、群馬の美術2017にも出品されている小野田さん、彼が旧ホテルをスクワットしてスタジオとしているのがPARA HOTEL、そこをさらにスクワットした企画がスクワチナ・スクワチナ。

場所は前橋市で一等地に建つ旧ホテルの一階、元は銀行だったフロア。営業時とは趣がもちろん変わっていますが、人が来て去ってゆくのにぴったりの空間です。三日間なのでイベントというほうが合う、即興的な感じもあり、鮮度の高い場が出現するのではと思います。

では、前橋でお待ちしています。

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スクワチナ・スクワチナ

exhibition / m, parahotel
浅井真理子
佐藤実
蛭間千絵美
大和由佳
(50音順)

日時: 2017年6月24日(土)13 : 00~
25日(日)13 : 00~17 : 00
30日(金)13 : 00~21 : 00

w / somewhere not here work on progress

浅井真理子
日時: 2017年6月24日(土)13 : 00~ 外が見えなくなるまで

w / sounds & performances

小野田賢三
佐藤実
日時: 2017年6月24日(土)20 : 00~

会場: 旧白井屋ホテル(前橋市本町2丁目2-15)
https://www.facebook.com/ShareSlashMaebashi/photos/pb.223640057805795.-2207520000.1497686399./772719639564498/?type=3&theater
※どなたでもご参加いただけます。
※参加費は無料です。飲食はお持ち込みできます。

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浅井真理子 Mariko ASAI
移動のなかで、世界のかたちを探し、複雑に絡み合う感覚の深層を可視化することを試みる。近年は感圧紙ノートドローイングと、動物剥製の視線の先を追う写真のシリーズ を中心に その場の刹那的な現象から作り上げる造形などから漂う視線の(仮設の)地形つくる 「BLIND GARDEN」プロジェクトを進行中。剥製探してます。
https://marikoasai.jimdo.com/

小野田賢三
/ m,(スラッシュマエバシ・プロジェクトを運営している
https://www.facebook.com/ShareSlashMaebashi/?fref=ts

佐藤実 Minoru Sato
自然記述と美術表現の関係に関心を持ち、物理現象と多様な概念によるインスタレーション、パフォーマンスなどの制作活動を行う。またソロやASUNAとの共作など幾つかの音楽活動も行う。1994年-2006年レーベルWrKを運営。近年は作曲家Alvin Lucierの研究に勤しんでいる。
http://www.ms-wrk.com/
minoru sato m/s official site top
ms-wrk.com

蛭間千絵美 Chiemi Hiruma
1985年 群馬県桐生市生まれ
2008年 女子美術大学芸術学部洋画専攻卒業
2015年 第8回ビジュアルアート大賞 入選
2016年 第2回ホキ美術館大賞 入選
主に肖像画を描いています

大和由佳 Yuka Yamato
身体と外の世界を類比させ、もの・ことの分節を新たにするようなインスタレーションや映像、写真などを制作している。
また、2013年からさまざまな場所で出会った杖を自立させて撮影する「Knocking on the Land Project」、2016年からは、気持ちが良さそうに干された布団や毛布を撮影するプロジェクト「Bleah」を継続中。いつも杖と布団を探している。
http://yamatoyuka.com/

人間は料理をする

昨年は食のことを特によく考えていた。きっかけは、近しいひとの内臓が、そのひとを守るように不調を訴えるようになったことだった。内臓を直接見て手当をすることはできないから、そこに到達するはずの食べ物のことを考えるようになった。食べ物、というか料理は、体内への手紙になった。

マイケル・ポーランというアメリカのジャーナリストが書いた「人間は料理をする」という本がある。読んだあと、社会と身体との関係がまるっきり組み変わって見えてしまうほど、私には印象的な本だったのだけれど、最近Netflixオリジナルドキュメンタリーが作られて、頭で想像していたものが、鮮やかな映像になっていてそれも楽しめた。

大晦日

地下光学展のアーカイブがやっとできました。ぜひご覧ください!

アーカイブ

展覧会には撮影させていただいたご家族の方にもお越しいただきました。

子供たちを撮影してから数ヶ月たっており、すでに作品の中の様子がとても幼く見えるほど、その成長が早いことを目の当たりにして、人を撮って残すという映像や写真の機能も改めて思い知らされた気がします。展示空間にいる彼らを撮るのが、また楽しかった。。。

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さてさて、あっというまにきてしまうんだと、重々自分に言い聞かせていたとおりに、大晦日がやってきました。

今年は二個大きめのインスタレーション作品が作れました。ペースとして早くないのですが、もっとかけていいとも思っていて、足腰鍛えてがんばります。

 

大和由佳

アコーディオン

先週mama!milkの生駒祐子さんの素晴らしいアコーディオンを聴いた。

楽器は少しふいごに似ていて、火じゃなくて音楽を熾していた。

楽器が開くときと閉じるときの音の性格がまるでちがっていた。アコーディオンもそうだけど、弦楽器とかハーモニカとか、往復で音がでるものを聴くとき、管楽器とはまたちがう呼吸を自分は感じるのだなと思った。もしかしたら、喘息の発作のとき、吸う時も吐く時もヒューヒュー音がでるからだろうか。

メロディーを思い出すことができない、しかし、そこで音の響いた空気がまるっと心に残っている。そんな音楽の聴き方が許されるのかな。でももっと正直に書くと、空気がオコーディオンや演奏者の肺に吸い込まれ、また吐き出されることに目と耳が猛然と惹きつけられていた。それは二つの呼吸している一つの生き物としての音楽があった。

演奏の前に、生駒さんがこれまでの活動や音楽についてのお話も聴かせてくれた。産毛一本一本まで感性のような方であり、ご自分でもそうしてこそ、そうでなければ音楽を作り奏でられるだろうかという、しかしごく自然な覚悟をされている感じがした。

実はこのライブは、ある大学の哲学の授業の一環で、私は聴講させてもらったのだけど、そこで相席になった学生さんとも話した。一人は医学を、一人は物理を学ぶ若者だった。美術を学ぶひとはもちろんのこと、こうした違う分野を志すひとが、芸術や哲学から栄養を得ていること(得られると思っていること)が素直に嬉しい。

3人とも理系と文系の両親をもつ家庭に育つという共通点に気づき、あるある話でちょっと盛り上がった。名前も聞かず別れた、あの二人のこれからの人生に、幸多かれと願う。