トークイベント「鈴木くん人の話を聞く」

9/27、新城市旧門谷小での鈴木孝幸個展「砂の上で本を読む」に行ってきました。

今年で7回目のこの展覧会シリーズに、私も多く出展させてきてもらい、滞在制作もたくさんしてきたので、豊橋から飯田線に乗る頃には、おばあちゃんちに帰るような懐かしい気持ちになってしまいます。いついっても気持ちのいいところですが、初秋は格別、空が高いし空気が美味しい。


この日は最終日で、過去作と新作を織り交ぜた展示になっていると聞いていましたが、本当にとことん作品が出されていて、保存による素材の変化もそのまま取り込み、場所性より時間性を感じさせる点でも、現時点での作家の視野がどしんと感じられる充実の展覧会でした。当時のコンセプト文と比較し、現在ならどう書くかを見せているのも面白かった。回顧展とはまた違う見せ方に刺激をもらいました。
昼過ぎからは、作家と4名の登壇者とともに、過去6回に渡る旧門谷小学校での展覧会を振り返り、アートの現状や今後の構想について言葉を交わす「鈴木くん人の話を聞く」で話してきました。他の3名の登壇者は石崎 尚さん(愛知県美術館学芸員)、高橋 啓さん(NPO法人穂の国森林探偵事務所、昨年ワークショップとトークイベント企画をご協力いただきました)、山口 貴子(アーティスト。中之条町アーティスト・イン・レジデンス キュレーター)。私は、数日前に詩人の伊藤比呂美さんとカニエナハさんの朗読に活性化され、寝不足もあり、すごく変なテンションで会場入りしましたが、御三方とも馴染みがあったおかげで、まあ、一人くらい浮いててもいいはずのの気持ちでいられて(緊張はすごかったが)楽しみました。鈴木くんやこの展覧会シリーズへの思い、作品との対し方がそれぞれの仕事や価値観に基づいたもので、いろいろな角度からこれまでの総括とこれからの展望について語れた気がします。集まってくださった少なくないお客さんも、逆光でほとんど表情が見えなかったので心配でしたが、散会後の様子から楽しんでくれていたようで嬉しかったです。今年もありがとうございました!

トークの途中、最近見て印象に残った展覧会を紹介するパートがあったのですが、私はアーツ前橋の「表現の生態系」について話しました。写真も撮っていなくて、言葉で説明するにはどうしたらいいだろうと思っていましたが、特に心打たれた高山明/Port B+あかつきの村の作品について、当時の日記を書き起こして、朗読することにしました。日記といっても、文章としては全然繋がらない断片的な言葉だけでしたが、忘れてはいけないという気持ちで一心に書いていたおかげで、こういうことができたと思うと、作品を見るということがもたらすものの長さを改めて感じました。思い出すたびに何度でも作品と出会い直すというような。
そんなこんなで、書く書くサギみたいにいろいろちゃんと言葉にしたいことが溜まっているのですが、この展覧会についても、自分なりに書かねばと思っています。

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